カルナバワックスについて
カルナバワックスの知識とスイスバックスのワックスについて
カルナバロウ(カルナウバロウ)に関して
カルナバ (ラテン語Cera Carnaubae) は、世の中に存在する天然ロウのうちもっとも硬く、純粋で、透明度が高く、また最も高価なものです。ブラジルに生育するウチワヤシの仲間「Copernicia Prunifera」の葉の表面から採取され、色味や透明度に応じて等級分けされます。カルナバロウは葉の両面に層状に存在します。このロウの層は、葉を乾燥させて自然剥離させ、残ったロウ成分もブラシがけ、たたく、削るなどしてすべて回収します。最高品質のものは貴重なグレードワンカルナバとして等級化され、化粧品やSWISSVAXのワックスとして使用されます。
カルナバロウの融点は80 ~ 87 °Cと非常に高いので、直射日光下でも安定しています。微粒子化されたカルナバロウ粉は、塗料業界では擦過特性の改善や表面抵抗の低減を目的として使われます。分子構造の関係でUV耐性に優れるので、表面白化の抑制効果もあります。
カルナバロウの含有量が多いほど艶の度合いも高まります。従来のカーワックスや艶出し剤には3~7%程度の含有量でしたが、スイスバックスのワックス製品には30~81%ものカルナバロウが使われています。
カルナバロウは消化されないので、ペットなどが間違って食べてしまっても自然に排泄されます。健康面での心配は全くなく、アレルギー体質の方には心配な香料も使用していません。
実はカルナバロウは決して新しいものではありません。19世紀にはすでにカルナバロウ100%のワックスが製造され、広く使われていました。ただ、このカルナバロウ100%のワックスの欠点は耐久性で、指で触れるだけでも剥がれてしまうほどでした。
スイスバックスのワックスの特長は、何時間もかけて生成される二重構造のマイクロ粒子(マイクロカプセル化)によって得られる、きわめて高い耐久性にあります。表面の分子構造やマイクロ粒子の成分はSEMなどの電子顕微鏡やフーリェ変換関外政分光分析(FTIR)を使えば分析可能です。その結果、濃縮度やモルフォロジーは、ワックスの組成、保護機能コロイド、高分子ポリマー殻、そしてこれらを最終的に溶融する有機溶媒に強く左右されることが判明します。一方ワックスの熱物理学的特性は、合成工程によって作りこまれるため、名だたるワックスメーカーをしても今日に至るまでSWISSVAXの誇る長期耐久性に追従できないでいます。
蓮の葉のような自浄効果を備え持つ完璧な撥水機能は、現在までのところ壁材やテキスタイルなど艶を持たない素材でのみ実現されています。したがってカーケア用としては別のテクノロジーが要求されます。スイスバックスのカルナバワックスによるコーティングシステムは、きわめて平滑な仕上がりになるだけではなく、その低い濡れ性によって汚れが付着しにくく、その除去もたやすいものとなります。定期的なカーケアは、時間をかけずとも愛車が完璧な姿で輝き続けるべく容易であるべきである、というのが我々のモットーです。